迷走、瞑想、競う、奇想。「生存」のタメの絵なのか、「絵」のタメの生存なのか。。。イラストレーターの「ロスジェネ時代」に奮闘(もうしない)イラストレーター!

2017/07 |  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 | 2017/09

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いつもの連載ノベルが作者の夏バテ祭りで今週末に伸びたので、急遽、相当以前のメルマガで配信していた伝説のホラーノベルの【復刻版】をブログにうpします初出は確か、ゼロ年代の初頭ぐらいです。。。元のノベルは前々代のパソたんと共にデータが
消失しました。

しかし復刻版だから直ぐに書き下ろし出来るだろうとたかを括っていたら、いつもと同じぐらい時間掛かってやんの………きっとこれはホラーだから、何か起きたに違いない

何かが起こったんでしょう(つーか、横着しようとするから…(ry

しかし、久しぶりに鈴果が書けて私的に満足です。緑川鈴果は書いていて最もストレスの溜まらないキャラクターの一人です

魂喰らい

画像も大分以前に、拍手のお礼用に使用していたイラストです。
鈴果はかなり小柄な設定なので等身は短めです。確か148cmぐらいだったと思う。。。

では本編小説はこちらからスタート!

※ 本作品はフィクションです、実在の人物・団体名とは一切関わりがありません。
また、作品を読むことで発生したいかなる現象にも一切関知いたしませんのでご了承ください。
(お祓い等はご自身の責任でお願いいたします。)

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『魂喰らい』第一闇。

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うう………。

 いやや、そんなん食えへん………。

 広々としたマンションのフローリングののキッチンに
 こじんまりと置かれた白い丸テーブルにはテーブルクロスを介さずに
 直接置かれたマリンブルーのお皿の上に、今まさに出来立ての
 料理がこんもりと盛られていた。
 
 鈴果はその出てきたばかりの料理を一目見るなり、口元を右手で
 ぱっと抑えると、椅子から立ち上がって後ずさった。

 (えっ?だってこんなん食えへんやろ?)

 同意を求めるように、同席していた友人に目で訴えたが、
 当の料理を差し出した張本人は涼しい顔をして着席したまま、
 彼女の分と鈴果の分を小皿に取り分けると、立ち上がって、
 目の前の鈴果にずいっと差し出した。

 だから、いややって、そんなん無理………。

 香ばしい匂いが鼻先をかすめ、思わず食欲中枢を刺激されそうに
 なったのを慌てて振り払うように、彼女は眼前の皿から顔を背けた。

 だって、その「料理」……あれやろ。

 無言で皿を差し出す彼女を無視して、鈴果は一人ごちた。

 「急いでるからもう帰る………。」

 友人には悪いとは思いつつも急用の方が気になって、鈴果はその場で踵を返そうとした。

 「うわっ…っっ!」

 その瞬間、視界が急に真っ暗に暗転して、目の前にフォークに突き刺された
 料理が手ごと飛んできた。

 いややっ………っ!

 

 ぱっと振り払った手が何かに思いっきり当たって、
 緑川鈴果(みどりかわりんか)は一人きりのパソコンデスクの前で、目を覚ました。

 寝ぼけた顔のまま、突っ伏していた顔を上げると、夢の中で伸ばした右手は辞書の方角に
 伸びたまま置かれていた。

 「イタタ…いつの間にか寝てたんやな……」


(続きを読むに続く。)
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 先程の現に戻る際の衝撃は、このイザという時は武器にもなりそうな
 固い辞書にぶつかったのが原因だと察して彼女は右手を軽く振りながら、
 上体を完全に起こした。

 「今、何時やろ……」

 一人暮らしのマンション室内の6畳間のデスクの端に置かれた小さな三角形のデジタル時計の 
 時間を確認すると、鈴果はパイプ椅子に座ったまま背を逸らして、大きく伸びをした。

 「二時か、もう丑三つ時やな」

 既に画面を落としていたパソコンを起動して、夕べから徹夜で作成していた
 レポートの一部をプリンターから、取り出すと
 鈴果は誰にも見られないのを良いことに大欠伸を零した。

 (なんか、変な夢を見ていたなあ………。)

 うっかりレポートの完成間際に睡魔に襲われて、そのままデスクで一時間以上は
 寝ていただろうか……。

 デスクのライトを残して消灯していた薄暗い部屋で、長時間に渡って
 格闘した後の心地良い気だるさに包まれながら、再び襲ってきた睡魔を
 振り払うように、鈴果は顔の筋肉を両手で押さえて引っ張った。

 「夢だと判っていたら、別にな~んにも遠慮せーへんでも食えば良かった……」

 小柄な体ながら、ここのところの不摂生な生活のお陰で、ほんの少し
 夜食の量が増えていた分、数日前から、ダイエットもどきを実行していた
 彼女は、夢の中の肉汁滴る高カロリーフードの数々を思い出して、
 羨望の念と共に軽く溜息を吐いた。

 「まあ、いいわ仕上げに徹夜で頑張ったんだから、もう大分、予定体重までは
 減らせた筈…………やろ多分」

 気を取り直して、パソコンのワードで作成したレポート画面に目を戻すと、
 鈴果は残りの総括部分に眠い目をこすりながら取り掛かった。

 (これで2年続いた大学生活も総仕上げ完了やな………)

 折角入った学科が自分の思う方向と大分違っていたことに失望した彼女は、
 今期を境に大学を中退する決意を固めていた。

 (先のことは不安は残るけど、後悔は全然してへん……)

 両親や数少ない友人たちは猛反対していたが、決意は変わらなかった。
 
 (これが終わったら気晴らしに旅行にでも行ってみるのも悪くないかもしれへんな…)

 「えっと、『橋桁のプレート名とタコセンと'00年代における都市伝説の諸考察』。
 ………我ながら、 まのびしたタイトルやな」

 夏休み中に置き土産代わりに作成した最後のレポートのタイトルを黙読で読み上げて、
 再び彼女は心地良い虚脱感に全身が包まれていった。

 「…っあかん、このまま此処で寝たら、幾ら夏でも体壊してしまうで……」

 徹夜続きで疲れた体を無理やり再び起こすと、鈴果は前のめり気味のまま、
 面倒臭そうに薄暗い部屋の椅子から立ち上がった。

 「………眠い…」

 そろそろ体力的にも限界が来ていたのか、両手をデスクに突いたまま、首をがくんと垂れて、鈴果はそのまま  再び椅子に腰を下ろしそうになった。

 【…まだ、起きていたの………?】

 「っ…?!」

 眠りに落ちかけた間際にふいに背後から聞こえた、低く搾り出すような、
 その声に一瞬ドキリとした彼女は、
 薄暗いデスクの背後を恐る恐る振り返った。

 (気のせいか……寝ぼけてたんかな?)

 再び起き上がってシャワーでも浴びようと思ったが、もうそんな気力も殆ど
 無かった鈴果は、観念して布団を敷いてそのまま寝てしまおうとデスクのランプを消して
 真っ暗な中で布団を押入れから引っ張り出した。

 「っ…ひゃぁっ?!」

 半分ほど、押入れから布団を引きずり出しかけた直後に、今度はデスクの上から聞こえた
 携帯の呼び出し音に驚いて、鈴果はその場に尻餅をついた。

 「び、びっくりさせんといてやっ…ほんまに!」

 徹夜の後のどっきり音に急激に跳ね上がった心臓の鼓動に胸元を押さえながら、
 仕方が無く彼女はフラフラとデスクの方角に向かった。

 「もしもし、誰やこんな時間に……」

 【あっ、やっと繋がった緑川さん、あなた夏休み前に図書室で預けたCD-Rを勝手に
  持ち帰ったでしょ?】

  電話の主は、大学内で同学年の平川からだった。
 
  「CD-R? そういえば、持ち帰ったような……どこに置いたっけ?」

  「ちょっ、早く返してよ、散々学内を探したんだから、もう学校辞めるんだったら、
   持ち去らないでよね」

  「…悪かったけど、何もこんな時間に探さんでもいいと思う……」

  「こんな時間まで探させたのあんたでしょーが!もうすぐ提出しなきゃいけない
  重要データがあるんだから、明日必ず校内まで持ってきてよ、じゃあねおやすみっ」

  「……っ…なんやねん」

  電話口でも良く響くキンキン声を耳元で散々聴かされた挙句に一方的に電話を切られて、
  憮然とした表情のまま鈴果はデスクに携帯電話を置いた。

  「確かに間違って持ってかえった鈴果も悪いけど、今、一体何時だと思ってるんや
   あの情報処理科の女子は……」

  暗闇でもぼんやりと見える蛍光塗料の緑色が午前の3時を指していた。
  時計から目を離して、ぼんやりと寝ぼけた頭で佇んでいた鈴果の耳に
  今度は、携帯の着信音が響いた。
  
  「……今度はなんや」

  携帯のスイッチを切り忘れたことを後悔しながら、辞書の近くに投げ出されるように
  置かれた携帯に、彼女はその場から手を伸ばして、引き寄せようとした。

  「あっ、しまっ……」

  寝ぼけた頭で手を伸ばした拍子にデスクの端の辞書ごと真向かいのデスクと壁の
  隙間に落っこちた携帯を拾おうと、鈴果は急いで体を屈めると、椅子をどけて
  デスクの真下に潜り込んだ。

  「……こんなところに…………。」

  狭い壁のスキマに落っこちた携帯を仕方が無く、うーーんと手を伸ばして
  取り出そうとした鈴果は、その拍子に体をデスクの下で小さく屈めたまま、
  右手を壁とデスクのスキマに差し込んで、無理な角度から上体を横にひねった。

  「……っつ…あっ…っ?!」

  固く冷たい携帯が指先に触れたと思ったその瞬間、右の胸にズシリと鈍い痛みが走り、
  思わず右手の携帯を取りこぼすと、そのまま鈴果はデスクの下で
  屈んだまま、胸元をぎゅっと両手で押さえた。

  (な…んや、一体……くっ……あっ……!)

  突然降って湧いた身体の変調に寄る動悸の高鳴りに、鈴果は脂汗を流しながらも、
  なんとか転がるようにしてデスクの下を這い出た。

  「……あっ……が……っ」

  そのままフローリングの6畳間の床に転がったまま、鈴果は治まる気配の
  ない胸元の鈍い痛みに悶えた。

  (心…臓、どうして急っ…に……救急車…呼ばな……あかん…ああっ……!)

  最早、ダラダラと熱いのか冷たいのかさえ判らない脂汗が、
  横に転がったまま、胸元を押さえ込んで体を丸めたままの鈴果の
  顔に流れていくのを、彼女自身が感知しながら、痛みのために、
  気を失いそうになるのをその場で必死で堪えた。

  (…いっ、早く…治ま……れ、お願い………っ…)

  明け方にたった一人で痛みに耐えていた鈴果は死への恐怖と後悔の念から、
  荒い呼吸を繰り返して、胸元を押さえたままぎゅっと強く目を閉じた。

  「はあ…はあ…はあ……っ……うっ……」

  数分間か数十分なのか…永遠に続くかと思われたその時間は、
  胸元の異常な動悸の治まりと共にようやく終わった。

  (っ……あっ……治まった…助かっ…た……?)

  胸元をゆっくりとさすりながら、鈴果は心臓の痛みが治まったことを
  時間を掛けて確認すると荒い呼吸を整えた。

  「っ…一体、なんでこんなことに……病院…念のために行かな……」

  ようやく上体だけ起こすと、鈴果は先程の恐怖が蘇ってきて、
  その場でへたりこんだまま、まだ薄闇の中で、薄いレースのカテーン越しに
  透明のガラスのベランダに出る方角の窓をぼんやりと見つめた。

  (…今まで、こんなことは一度も無かったのになんで、こんな………)

  再び、発作に襲われる可能性も考慮して、先程、放り出した携帯電話を取りに
  行こうと決意して、鈴果は余り大きく体を動かさないように、
  こわごわと立ち上がろうとした。

  「?!」

  その時、視線をベランダの方向に向けていた鈴果は、暗闇のガラス越しに、
  何者かの視線を感じて、立ち上がり掛けの中途半端な姿勢のまま、一瞬
  その場に固まった。

  (誰か、居る?!)

  ドクンっと心臓の鼓動が再び跳ね上がった。

  (待て…鈴果、落ち着くんや、今びっくりしたらまた発作が起きるかもしれへんで)

  焦る気持ちを一心に抑えて、鈴果はつとめてその場の冷静さを保った。
  その間にも、ガラス越しの気配は消えることなく、まるでこちらの様子を
  向こうからも伺うように、息を潜めているように感じられた。

  (鳥…か、そうや、か、カラスかも知れへん、なんかガラスの端から頭だけこちらに
  見えるからサイズ的に人に見えて……っ)

   ……………。

  そこで、再び鈴果は身を固くした。ベランダの頭は這いずる様にゆっくりと
  その体をその場に現した。

  (っ違う胴体が付いてる、猿?!いや、ゴリラやないか??動物園から逃げ出して、
   4階のベランダに……ゴリラ…じゃ…ないよう……な、もっと細くて白い……)

  段々と暗闇に目が慣れてきた鈴果はそれが、他の動物でも見間違いでもなく、
  大人の大きさぐらいの人であることを目視した。

  (わかっ…た、あれや、ほら、さっき心臓発作を起こしたから、唸り声を
  聴いたマンションの他の部屋の人が、きっと心配して、ベランダ越しから様子を………っ)


  【しぶといな………】

   

  「っ?!」

  突然、耳の後ろ側で、低い唸るような声が聴こえた。

  その瞬間、ベランダの白い人物は凄い勢いで立ち上がって体を窓に
  体当たりでぶつけた。

  「ひあっ?!」

  あまりの出来事に驚愕して立ち上がろうとした鈴果は、そこで再び異変に襲われた。

  (う…あ……なんや、体が…動かない…金縛り?!)

  立ち上がり掛けのまま、体か動かなくなった彼女の目の前で更に怪異は
  起こった。

  (っ…あ、あっ…来るな………っ!)

  閉まっていた窓に張り付いていた白い影の人物が、そのままのポーズで
  ガラスを徐々にすり抜けて眼前に迫って来た。

  「あっ……!」

  体が金縛り状態で動かないまま、無理やり喉の奥から呻く様に声を絞り出した
  自分の額から冷たい汗が大量に滴り落ちるのを感じた。

  【あれで…あれで…アレ……死ぬと思ったのに……】

  「?!」

  先程から聴こえた低く唸るような声の主はどうやら長身の白い影のような
  男のようであった。

  (誰……や?!)

  目の前まで来た白い影は、彼女の顔を正面から捉えながらも、
  ぼんやりとした輪郭のまま、その表情までは
  読み取ることが出来なかった。

  【あれ…ア…あ、あ…なんでまだお前は、生きてる……】


  時折、荒い呼吸を交えながら白い男は唸るような耳障りな低音を
  鈴果の耳元に囁いた。

  (いやや、やめ……体、動け)

  【なんで、まだ死んでない…何の為に生きている……だ】

  (なんで死ななきゃいけないんや…!!お前にそんなことを言われなきゃいけないんや!)

  恐怖に駆られながらも、鈴果は理不尽な男の問いかけに心の中で吼えた。

  【私が…今、お前の死を一番望んでいるからだ……】

  (なんで……こんな狂ったことを…こいつ…まるで………)

 
  死神。


  自分の中にあるオカルト関連の知識の中から当てはまりそうな言葉を心に、
  思い浮かべて、鈴果は総毛立った。

  【鈴…果こんな世界で、生きていて何になる…聡き者なら判るだろう、今がどんなに
   混迷と混乱と災厄に見舞われた時代なのか……】

  (煩…い、こっちに来るな…体……動け)

  【私はお前を苦しめるために来た訳ではない、お前を…此処から救いたい】

  死神は鈴果の耳元で声のトーンを変えて、甘言を囁いた。

  【お前の走馬灯を見た…余り楽しそうな姿は見えなかった】

  (やめ…ろ、もう消えろ………)

  動かない体のまま、鈴果は抵抗しようともがいた。

  【何故、苦労して入った大学を辞めた?どんなに社会であがいたところで、
  先がもう見えているからだろう。何故、生まれ育った故郷から抜け出そうする?此処には お 
  前のまともな居   場所なんてないからだろう……】

  「…………」

  死神は静かに囁いた。

  【さっき死にかけた時に何を思った、お前を救う者など、どこにも居ないという絶望感
   だけだった筈だろう?】

  鈴果はもがくのを止めて、死神の言葉に聞き耳を立てた。

  【お前は先程、何を思って何を望んだ?どうせ、自分が死んでも本当には
   誰も悲しまないと言う残酷な現実を突きつけられただけではなかったか?】

  「…………」

  【なあ、鈴果、人は気まぐれに優しさを求めても、残酷を好む。一体、こんな
   世界で、惨めに這いつくばりながら、地獄のような病んだ世界で生きながら得るものなど  
   本当にある  と思って いるのか?それは…本当にお前の本心からの望みなのか?】

  「…………。」

  鈴果は黙って死神の表情を和らげた顔を見た。それは高校の頃、自殺した
  友人にほんの少し似ていると思った。夢の中に出てきた彼女は、
  もうこの世には居なかった。

  【さあ、もう判っただろう…お前は、此処まで本当に良く頑張った。死にたくなるような
   気持ちを無理に抑えて………もう、抑える必要はないんだよ…鈴果………】

  【死んだからといって負けではない、差別と戦争と偏見と妬みと嫉妬と嘘に汚れた、この    
   世界こそが  地獄ではないか?  惨めな世界で雑踏で踏みつけられて何も掴めないまま 、
   地獄をさすらうお前を見て  いるのはもう、辛い……さあ、鈴果もういいだろう】

   「…………」

  【さあ、鈴果……もう、いいだろう、このままいったらお前は誰からも相手にされず     、
   誰にも看取  られないまま、食えずに苦しんで餓死する
   かも知れない、今なら自分で選べる!さあ、もういいだろう…………】

   死神は細く骸骨のように干乾びた腕を伸ばして、先程から
   ずっと黙りこくっている鈴果の顔に向けて手を伸ばした。

   「せやな……。」
   
   その手が彼女の顔に触れる直前に一瞬止まった。

   【………!】

   「この間から食ってへんのや……学校の友達には、ダイエットの為とか
    言っていたけど、本当は貯金が底を尽きたんや、学校を
    辞めたから親にも愛想付かされてるわ」

    
   『そやから、もう何日も食ってへんのや…何日も………』

   【そうか…では、もっと惨めになる前に私と一緒に………】

   夜が明けて、窓辺からうっすら朝日が差し込み始めていた。

   その僅かな光を背に受けたまま彼女はニヤリと笑った。

   「せやな…この先もずっと食えへんその時は……」

   その時、死神は気が付いた。いつの間にか、鈴果の立っている
   方向は最初の向きと反対になっていた。

   「もしか、食えへんその時は………」

   その時、彼女はもう一度にやりと笑みを零した。

   【……?!】

    

   


 『お前を喰らって生き延びてやるわーーーーーーー
   ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!』


 【 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 】

  


 ……………………………………………………

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                          『魂喰らい』 第一闇 終わり。

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第2話はまた、いつか折を見てうpします。。。
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