迷走、瞑想、競う、奇想。「生存」のタメの絵なのか、「絵」のタメの生存なのか。。。イラストレーターの「ロスジェネ時代」に奮闘(もうしない)イラストレーター!

2017/07 |  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 | 2017/09

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進んだり、生活に悩んだり、電車賃が高い!高すぎるからめん玉飛び出そうになったり、期待したり、落ち込んだり、夜景だったり、時々サボッたりwお金の心配だったり、新たな出会いの芽にワクワクしたり、おやつが食べたかったり、道に迷ったり、田舎モノだったり、冷淡だったり、領収書の嵐に腹を立てたり、部屋で静かにスケッチしたり、歯医者に行きそびれたり、派遣会社キライだったり、人の余計な一言に孤独感だったり、愛鳥さんが可愛かったり、動画みてたり、失敗したり、また回避したり、また考えたり、笑えたり、楽しんで描いてたり、色々色いろイロな2週間でしたが。

実は水鳥が潜ってますw

まだ来週もつづくよ~
(どんだけ、ひっぱんねn

拍手コメントありがとうです~、お疲れさま返しなりー

・あっ、昨日はひさびさに大阪でした、仕事で移動していただけなのに何故か
強制的にボケ役をさせられていたような。。。。。(謎。
自前の本物ミリタリコートを着ていたにもかかわらず、「大阪のおばちゃんセクシャル」には
勝てなかったですよwww最強です。
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なんか師走です。やり切れないので私的に大賞造りました~
(あくまで私的な企画です。どちらともタイアップいたしておりません、清いです。雪ですその上になにやらポタポタと深紅です。アッー)

題して 『スタンドアップしました、でもどこかで関わりそしてジブンガ何故か地面に転びました大賞

ゲリラ発表中~
BLボーから後に百合ボーに返還。いや、知らんがな。

ただ今画面が年末調整番組でごちゃついてます。でもCMはナイでーす。ガガ…
去年某所で見てくれた?

では、エントリー会社各社はこちらです(※全部匿名で伏字処置がなされています)

エントリーNO1
某 いつも頭に「有る限り」と書いて有限会社 ○○様

エントリーNO2
某 社長フェですよ社長 XX 会社様

エントリーNO3
某 いたたまれない善人顔 会社様

エントリーNO4
某 社名 忘れました「カワイイ~か~わ~い~いゴム輪好き」 会社様

ま~~~だまだエントリー候補はありますが、居た堪れないのと、書き手が現在、風邪っぴき真っ最中なのと、時間が勿体無い、引越し準備中じゃいあん。
面倒なの上にキリが無いので、はしょります。はい、じゃあエントリー紹介に移りますよう~

懐かしいよねこのバナー。
スタッフの皆さん…次にお会いする時には報酬金のお支払い…(ry本当です。


エントリーNO1
某 いつも頭に「有る限り」と書いて有限会社 ○○様 からロスジェネちっくケース…いや、営業メールにまつわるお話から。
再現動画はありまおんせんので、全手動です。手書きで再現す力尽きるまで~

…外は今、雨です。でも、あの日のことはまだ鮮明に覚えています。

先週末から先日の師走の始まりにかけてのことだからです。

その日、フリーランスのイラストレーターである「のなすいま(仮名)」は
いつものように、今月のノルマ達成の為にメール営業等に勤しんでおりました。

不況の真っ只中で、イラストの募集案件自体が激減する中、日々の生活の糧の
安定の為に出来ることに頭を悩ませながら……
念のために覗いた迷惑メールフォルダの中に、前日の日付で驚くべき
文章を発見するのです。


以下、メールのやりとりの再現です。


11/25 11:44

のなすいま(仮名) 様
 
CC)○○○○

お世話になります。○○○○ の
 真ん中(仮名) と申します。

弊社みずたまり(仮名)に代わりまして、ご連絡させていただきます。

この度は、xSOHOでのご応募、誠にありがとうございます。

作品等拝見させていただきました。
早速ですが、一度お打ち合わせをさせていただきたいと考えております。
つきましては、
・11/29(月)終日
・11/30(火)終日
にて、ご都合のよろしい日時をいくつかご提示いただければと思います。


以上 宜しくお願い致します。

--------------------------------------------------
 有限会社○○○○ http://www………。
 制作事業部 真ん中(仮名)
 

 本社
 〒vvv-jjj
 東京都どこかい区だね ビルの 5F
 TEL 03-XXX=XXXXXX(代表) FAX 03-JJJ=JJJJJJ
 営業時間 10:00~19:00
--------------------------------------------------

確かにワタシは

"県外出張いたします"
とエントリーメールに書いていました。
タイトだけども行けないスケジュールではない。
相手の予算は30万。

折角の営業もハナからの単品案件ばかりで青息吐息気味だった時期だけに、
渡りに船とはこの事!
さあ、返事でも書こうか!
と勇んでいたのも、その一瞬のこと。。。。。

その直ぐ後にもう一通のメールが………。



--------------------------------------------------

11/25 11:51


のなすいま(仮名) 様
 
CC)○○○○

お世話になります。○○○○ の
 真ん中(仮名) と申します。

打ち合わせの件、大変申し訳ありません!

ご住所がO県ですので、ご面談のほうは必要ありません。

また今回の案件については、大変申し訳ありましたが
ご応募多数のため、都内での打ち合わせ可能な方を優先させていただきます。

お忙しい中、ご協力いただき誠にありがとうございました。

それでは失礼いたします。
--------------------------------------------------
 有限会社○○○○ http://www………。
 制作事業部 真ん中(仮名)
 

 本社
 〒vvv-jjj
 東京都どこかい区だね ビルの 5F
 TEL 03-XXX=XXXXXX(代表) FAX 03-JJJ=JJJJJJ
 営業時間 10:00~19:00
--------------------------------------------------

…………。

確かにワタシは

"県外出張いたします"
とエントリーメールに書いていました。
(大事なことなので2度書きました。。。。。。

さあ、正直な気持ちを書きます。

出張する気で背筋を伸ばしかけて、肩透かしを食らったので、
一瞬、イラッとしたのも確かですが、
それ以上にここまでバカっ正直地方者排除のメールはひさびさだったので、
ああ、やっぱり…未だに東京上京至上主義者っているんだね、って再確認できた
意義は大きかったです。
地方だからSOHOなのに、エントリーもできない案件は、ここの業者限らず、
有りますが、ここまで露骨にそれをやられるとああ、やっぱりそうなんだね…と
理不尽さに思わず溜息を吐いてしまった。


「作品等拝見させていただきました。
早速ですが、一度お打ち合わせをさせていただきたいと考えております。」

「打ち合わせの件、大変申し訳ありません!
ご住所がO県ですので、ご面談のほうは必要ありません。」


一度お打ち合わせをさせていただきたいケド、O県なので来なくていいです、さようなら。

と書かれた2通のメールの前で、見えない壁に一度背を向けて、その日
、彼への社交辞令の返信メールを書きました。



有限会社○○○○ 内 真ん中(仮名)様
>
>お世話になっております、のなすいま(仮名)と申します。
>この度はお忙しい中、ご連絡をいただきましてありがとうございました。
>
>袖○○も○○の縁と申します、今後真ん中(仮名)様のお役に立てる案件が
>ございましたら、お気軽に声を掛けてやってくださいませ。
>
>また私事ですが来年の春先ごろ、神戸に事務所を移転する予定です。
>お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。
>
>では取り急ぎ用件のみで失礼いたします。
>
>2010年11月26日    のなすいま 拝.


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まあ、社交辞令だからね……この件はこれで1つの営業データとしてオワリっと。
返事が来ればそれはそれで良し。


そして土日を挟んで数日後。。。

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11/29 10:09

のなすいま(仮名) 様
 
CC)○○○○

お世話になります。
○○○○ の
 真ん中(仮名)です。

丁寧なご返答ありがとうございます!

今後、ご協力いただける案件がございましたら相談させていただきたく思います。

それではよろしくお願いいたします。

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うん、ありがとう丁寧な社交辞令の営業データになりました。

………中小企業にありがちな少し少~し空気が読めない慇懃無礼な
感じはしたけれど、終わりよければ全て良し!

………このやり取りが、ここで終わっていればね。

さあ、先日にお話を戻します。
また、メールは着ました。
はい、着ちゃったんですよ!(2段oti

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12/1 18:20

イラストレータ様

お世話になります。

丸丸 真ん中です。

先日は、弊社までお越しいただき、誠にありがとうございます。

応募者が多数に渡りましたため、厳正なる選考をさせていただきましたが
残念ながら、採用を見送りましたことをご通知致します。

ご志望に添うことができませんでしたが、何卒ご理解の程よろしく願いたします。

ただし、今後イラストに関連するお仕事が発生しました際には、
改めて、お声がけさせていただくこともあるかと思いますので
今後とも、宜しくお願い致します。


--------------------------------------------------
 有限 
 事業本部 真ん中 宗徒(まんなか しゅうと)
 mannnakaあっと丸
 

  メディア事業部
 TEL 03-fififififfifif FAX 03-sskdkdkdkdkj
 mail mediあっと丸m

 EC事業部
TEL 03-marumaru

 FAX 03-marumaru
mail ecあっとまるまる

 モバイルコンテンツ事業部
 TEL 03-づくしだよ FAX いぱーい
 mail coあっとまるまるじびょうぶ

※お打合せは全て本社で行わせていただいておりますのでお越しの際は下記住所
(本社)へお願い致します。
 また、お電話、メールは各事業部でお受けしております。
 お手数ですがよろしくお願い致します。

 本社
 〒150-0021
 本社
 〒vvv-jjj
 東京都どこかい区だね ビルの 5F
 TEL 03-XXX=XXXXXX(代表) FAX 03-JJJ=JJJJJJ
 営業時間 10:00~19:00

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面接行ってないし。

呼ばれてないし。

地方だし。

門前払いだし。

この件は前回のメールで終わってるし(最初のメールで十分理解したよ。

地方出し。。。。。。orz


いつの間にかワタシが貴社へタイムワープして
面接行ったことになってるんかい

……………………………。

→※お打合せは全て本社で行わせていただいておりますのでお越しの際は下記住所
(本社)へお願い致します。






風邪気味の主催がとしたところで、次回のエントリーに続きます。
(クラッ

逆さ天国

㈱ 働けど働けどナオ我が暮らし、地方出られずじっと足を見る。………………。
えー、ただ今、風邪の真っ最中。(もう、治り掛け後半)のXTX.nosuma(略してXTX.nです。

突然ですが、イラスト関連営業暴露ネタの中から、今夜、選りすぐりの今年一番酷かったー暴露話を今夜発表いたしますー

それでは夜間に。。。(大事なことなので2度言いました。)


ゾ~ロ目~ゾ~ロ目~、たっぷりぞろ目~~~

今日は11月11日です ゾロ目だ

で、全然流れが関係ないけど
久しぶりに超…就職氷河期物語。『KITIKU・SOHO師90』のノベル続編です

えっと何話目だっけ…(21) …(22) 話か。
今回はXTX篇続きです。じゃあひさびさなので「あらすじ」からスタート

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・バブル崩壊後の1990年代初頭、株価の暴落と共に突如始まった平成不況の波は中小企業経営者や新卒者らを追い込み、じわじわと真綿で首を締め付けるように日本社会に広まりを見せて行った。そして、その中で、1970年~1984年頃に「団塊世代、ポスト団塊世代のジュニア」として生を受けたXTX(エックスティーエックス)たちは、それまでとは打って
変わった厳しい就職難の壁に突き当たることになる。
約10年~15年もの長きに渡る「超就職氷河期」を生き抜いた
彼/彼女らのことを人々は「貧乏クジ」を引いた世代、「ロスト・ジェネレーション」と呼ぶ。

この物語は、その「氷河期の最中に」社会の中に放り込まれた幾人かの『ロスジェネ』たちと
取り巻く群像の、長い長い、「奇跡」なき迷走の軌跡…………。


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超…就職氷河期物語。『KITIKU・SOHO師90』(22)

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道路沿いの歩道脇に立って車道の車を紅白の旗を振って工事現場前から誘導しながら、
XTXは時折風に乗ってヘルメットの下の鼻先を掠めて通る廃棄ガスと粉塵に少しだけ
眉根を顰めた。

(ふう、短期とはいえ相変わらず足が痛くなりそうなバイトだなぁ……)

本通りから比べればまだしも交通量はそれ程多くはない横道で、
やっと車の流れが途切れた車道を眺めながら、
Xはヘルメットを目深に被り直してその場に姿勢良く立ち止まった。

少し離れた反対車線の向こうには、もう一人同じ警備会社から現場派遣された
若い男性がXと同じ警備服姿で立っている。二人一組なので、それ程経験が長くない
XTXでも誘導が難しい流れではなかった。

少し立ち止まって直立不動で警備員らしく振舞ってはまた車を誘導してを繰り返して、
4~5時間が経過した。休憩時間は現場の監督から許可を貰って、
Xは警備服のままヘルメットを小脇抱えて、近くの定食屋に一人で向かった。

最初、警備服のまま喫茶店などに入るのは何となく気恥ずかしかったが、
流石に数ヶ月こなしていれば、そんな事は殆ど気にはならなかった。

その日も少し外観に年季の入った定食屋の引き戸をガラガラと開けると
XTXは狭い店内の適当なテーブルに腰掛けてお品書きを手にとった。
年若いXが一人で入ってきたのが珍しかったのか、注文を取りにきた
60代以上には見える店員の女性はしきりに愛想良く話しかけながら
Xを眺めた。

「へえ~、警備員のお仕事なさっているのねぇ~、すごいわ~」

「いえ、そんな事はないです」

「時代は変わったのね~、私が若いころなんかね、女性がそんな
仕事に就くなんて思いもしなかったものスゴイ!」

「そうですか……」

運ばれてきたうどん定食の割り箸を持ち上げながら、XTXはくすぐったい様な
申し訳ないような心境に駆られて苦笑を浮かべた。
定食屋の女性店員は感慨深そうに皺の深い頬を緩めて、
目を細めて頷いた。

「良い時代になったもんよね……」

「………。」

湯飲みにお茶を一杯注いでもらって、ゆっくりと魚フライに箸をつけた。
彼女の指摘は半分は当たっていて、もう半分は……………まだ不十分だった。
バイトとしては、男女の賃金格差はない警備会社ではあったけれども、
女子の割合はかなり少なく、正社員に至っては事務員以外には
ほぼ皆無だった。

そして、XTX自身に当てはめるなら、Xに向けられた
意味的において少しずれていた。

(自分のことを女子だと思ったことは、子どもの時から数えても
ほとんどないんです。ごめんなさい………)

小学校の頃は「男子」的振る舞いと「女子」的振る舞いの間で自意識を行ったり
来たりしていたXTXは、中学になる頃にはすっかりその間をすっ飛ばして自分自身
を認識するに至っていた。この時代において未だ「ナナシのセクシュアル」であった
自意識に目覚めた学生時代を思い起こして、XTXはなんだか
自分が先ほどの女性を「女」のフリをして騙しているような気分に駆られていた。

「すいませーん、お茶をもういっぱいください」

それを払拭するようにつとめて明るく振舞うとXTXはカウンター向こうの
厨房に居た女性にお茶のおかわりを
頼んだ。その途端に、彼女は横の料理人らしき男性と顔を見合わせた。

(※続きを読むにつづく)
[ロスジェネ90(スゴイヒサビサ^^;]の続きを読む
今朝、明け方の2時~3時ごろに不思議な夢を見てました、なんか誕生日の夢。
今日は全然関係ないんですけど、夢の中で自分が誕生日だ~、どうしよう。
とかやけにてんぱり気味でしたね。;;

で、新しくツイッターかなんかで、そのことを誰かに伝えようか…でも祝ってくれるだろうかとか。
某中2病キングの王道ネタですか、おめでとう、誕生日おめでとうとかって……。
でもなんか不思議でした。

その時作ろうかどうか迷っていたアカウントネームはnosumaでも
のなすいま でも、じゃなくてXTXでしたけど。。。。。。。う~ん、だから
なんの暗示だ。


あっ、さて久々にホラーノベルの続きを上げときます。

そういえば、ノベルを書くときには前後に何かBGMを入れながら書いてるコトが多いんですけど、
メインは毎回違いますが今回はコレ



manami氏のYellow Stop(pv)ですね。
最初サビの部分を いつの間にか~ アラブレタと空耳しておりました、
とんだロスジェネ・ソングやんか~と、その所為で気に入ってしまった模様。
…理由がおかしい…おかしい……
だけどもカッコイイですねこのpv

歌詞自体はよくあるヘテロ恋愛模様ぽいけど、うちでの使用の際はクイア的か百合的に聴いてます。
バリバリ、シス向けなのはわかってますけど、バリバリです。

そうバリバリなんです……そうばりばり………バリバリバリだってば……だからバリ…バリ……

…………バリバリバリ…バリバリバリバリバリバリ
バリバリバリ…バリバリバリバリバリバリ
バリバリバリ…バリバリバリバリバリバリ
バリバリバリ…バリバリバリバリバリバリ
バリバリバリ…バリバリバリバリバリバリ
バリバリバリ…バリバリバリバリバ…………リバ……リ………

ばり………………………かゆ…うま……………………。


(…いや、コワイ、コワイ、書き方が恐いってホラー好きだと直ぐにこんなことする。

じゃ何となくホラーな気分に浸ってきたところで本編へ繋げるよ~

※ 本作品はフィクションです、実在の人物・団体名とは一切関わりがありません。
また、作品を読むことで発生したいかなる現象にも一切関知いたしませんのでご了承ください。
(お祓い等はご自身の責任でお願いいたします。)

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『魂喰らい』第三闇。前編
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「ん~ん眠いわ……」

「昼食前が古典の授業だと、殺人的に眠いよね~」

「あー、それは言えてる」

目元を擦りかけた手を引っ込めて、鈴果は机まで
迎えに来た友人の坂木原ほのかと一緒に席を立った。

「今日はお弁当?」

「いや、オカンが寝坊したから売店か食堂で何かすまそうと思う」

「わたしはお弁当だけど、毎回これだけじゃ少し足りないんだよね」

「運動部は大変やな」

「鈴果もなにか部活をやればいいのに、大変だけど楽しいよ」

「もうちょっと手足が長く生まれてたらな」

昼休みで混雑する食堂の端の席をキープして、
二人は向かい合って席に着いた。

「柔軟体操したらのびる、のびる」

「やめて、軟体タコみたいや」

予算内で無難なカレーうどんをすすりながら、
鈴果は軽く顔を顰めた。

「あっ、売店のたこ焼き、後で買ってたべよう」

「たこ焼きが普通にあるところが、
うち学校の売店の良いところやな」

「鈴果も…」

「ん?」

「後でおやつのパンぐらい食べるだしょっ?」

「残り100円均一でなんか残ってたらな~」

「80円あれば十分いいのあると思うよ」

「細かい運動部やな」

「運動部関係ないからさ」

昼食時の友人との他愛のない話で時間を潰しながら、
なんとなく鈴果は端の席から食堂内を見渡した。

「平均的な食堂よね、うちの兄貴の大学みたいに有線でも
流せばいいのに」

「まあな…でもそれで学費ぼったくられるのはイヤやろ」

「シビアねー、でも鈴果のうちは商店の経営だからリーマンより
マシじゃない?うちなんてほんと平均ゾンビ化した普通だもん」

「いや、べつに……不況だしどこも一緒や……」

「私らが生まれた時からずっと不況だもんね。それに変な事件が
最近、増えてるような気がする……」

「………」

「ねえ、鈴果……って何キョロキョロしてるの」

「えっ?なんか言った?」

「聞いてないし……」

「いや、今知り合いが通り掛かったから聞いて
なかったんや、何?」

「知り合いなら声掛けてみれば?」

「いや、もう向こうに行った…それで何の話や?」

「うどんの残りのびてるよ……」

「ああ、勿体無いっ!早く、早く胃に入れてやらないと」

「急いでー、早くしないともっと軟体化するよ!」

「いややー、タコ化したウドンが喉詰まる」

慌ててのびたうどんを掻き込む鈴果を尻目に、
ほのかは背後の売店の様子が気になって、まったりと
椅子にもたれかかったまま振り返った。

「あっ、海棠智実」

「ぶっ……」

「伝説の鼻から白いヤツ伝説?」

「辛うじて出てません……て急に声掛けるからや」

「鈴果みてると、リアクションが飽きないわ」

「やかましい」

気の置けない友人にからかわれて、彼女はハンカチで
口元を拭った。

「あの人、いっつも男数人連れてるね……」

「誰が?」

「海棠さん…まあ、どうでもいいけど」

「どうでもいいなら、言わぬがハナやろ…言ったら
鼻からうどん垂れるで」

ちらっと、斜線の向こうのグループに目を馳せて、
鈴果は紙の端袋に使い終わった割り箸を沈めた。

「うんでも目立ってるから、ついさー」

「ほのかだって、別の意味で目立ってるやろ、陸上部の
期待の星だし」

「いやん、あたしぃわ~そんなことわ無いわよぉ~」

「なんかコワイわ、そのキャラ」

「鈴果も更に別の意味で目立つね」

「なに、どこが?ああ…」

なんとなく言わんとしているところを察して、
彼女は前もって顔を顰めた。

「手足が短いところっ」

「…やっぱり」

頬杖をついてソッポを向きながら、鈴果はまた
見るとはなしに、斜め向こうの妙に華やかなオーラを
発している小集団に目を向けた。

(ほんとに男ばっかりやな…ああ言うのを乙女ハーレムって言うんか)

「カワイイから」

「……?」

別天地を見知った思いで、ぼんやり眺めていた景色を
ふいに友人の言葉で現実に引き戻されて、鈴果は正面に
向き直った。

「女子的には鈴果サイズは弄りがいがあるもんね、目立つよ」

「基準が判らへんわ……」

「褒めてるから照れないの」

「いやや、却下…体だけ小学生とかコロボックルとか、小動物とか
散々な弄られ方はごめんや」

「わたしはそんなこと思わないよ、普通にカワイイサイズ」

「わかった、わかった。もう教室に行こうか」

「素直じゃないなー」

「………」

食堂と廊下を繋ぐ通路は右一方向だけなので、端の集団に
気を使いながら、鈴果は足早に手動開閉式の食堂のガラス
扉まで歩み寄った。

「あっ私、部活後のパン買ってくる」

「ああ、じゃあ扉のところで待ってるわ」

(※続きを読む から続く…)
[いつのマにか…荒ぶれた。「魂喰らい」第三闇。前編]の続きを読む
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